平成１７年「犯罪被害者等基本計画」の「学校における生命のかけがえのなさ等に関する教育の推進」を受けて、本県警察庁では「命の大切さを学ぶ教室」を平成２０年度から実施するようになった。今年度その施策を受けて錦田中学校では、鴻巣堯子さんを講師にお招きし、「被害者・遺族になるということ」とうい演題で講演をしていただきます。
　鴻巣さんは、平成１４年の５月に、原付バイクに乗って出かけた息子さんが、センターラインを越えて突進してきた大型乗用車と接触し、二日後にお子さんを失った経験をおもちの方です。この時の加害者は、運転免許停止中で、更には覚醒剤の常習者でした。
　この辛い経験から鴻巣さんは、事故後の失意の中での裁判や補償問題など、遺族が直面する様々な問題を解決するためにソーシャルワークの勉強を始められ、社会福祉士の資格を取得され、更に大学院へ進み被害者学も学んでいらっしゃる方です。
　今回（１１月２日）は、鴻巣さんの経験から事故に遭った被害者の悲しみや痛みをとおして命の大切さを講演していただきます。保護者の方も講演に参加できますので、万障お繰り合わせの上、ご参加いただきますようお願い申し上げます。