今日も、隣の工事現場から、“オーケストラのチューニング”が響いています。

　でも、その騒音を紛らわせてくれるような甘い香りが、時折グランドから流れてきます。
　そうです。「キンモクセイ」です。子どもたちも、この木のそばを通り過ぎる時には、思わず大きく息を吸い込むようです。

　放課後児童クラブの西側には、「ギンモクセイ」の花も咲いています。こちらは、鼻を近づけないと感じないほど控えめな香りです。

　……＜秋＞に、気持ちを和ませてもらえました。

　隣接する「東幼稚園」の１階部分が、ほぼ形を見せ始めました。
　今日は、朝から“生コン（コンクリートミキサー）」が何台もやって来ました。「コンクリートの打ち込み」という作業を行っているそうです。各所の柱と地面の隙間にコンクリートを流し込んで、固定していくのだそうです。
　「ブオ〜オ〜……。」「ブオ〜オ〜……。」
朝から絶えず、機械の叫び声が鳴り響いています。腹の底に響くような音です。

　……しかし、子どもたちも先生方も、もう騒音に慣れてしまったのでしょうか。
　「今日は、オーケストラのチューニングが長いねえ。」
　「あの音は、ホルン？　チューバ？」。
　「ほら貝の音にも聞こえるね。」
　職員室では、そんな冗談が交わされていました。たいしたものです。
　
　幼稚園の先生方が、しばしば申し訳なさそうにやって来られます。いやあ、気になさらないでください。こうして、けっこう楽しめるようにもなってきています。
　そして、園児たちや先生方と同様に、素敵な園舎が出来上がることを心待ちにしていますよ。