消灯時刻になりました。全体の様子を見てみると、ちょっと緊張気味の子と興奮気味の子がいました。今回の体験では1泊ですが、もし実際の災害時ではこの状況が数日から数週間続きます。このことを段ボール等で作った寝床でちょっと考えながら寝てほしいなと思います。
佐野小おやじの会と佐野っ子応援隊(中学生)たちが中心となり、キャンプファイアを行ってくれました。佐野の火の神がやってきて、ありがたいお話をしてくれました。命があること、普通に生活することの有り難さを改めて理解することができたと思います。
今回の避難所体験は地震が起こった時の避難について学んでいますが、地震大国日本では、いつどこで津波の恐怖にさらされるかわかりません。そこで、DVD『津波から身を守る』を鑑賞し、津波の怖さを知り、正しい避難の仕方について勉強しました。代表者に感想を聞いたところ、「いち早く高いところへ逃げることが大切だとわかった。」「小さな地震でも大きな津波が来ることがある。安心せず逃げることが大切だとわかった。」と答えてくれました。津波に対する知識を深めることができたようです。
非常時、水は大変貴重なものです。そんなとき、普通にご飯を炊くのでは水がたくさん無駄になってしまいます。そこで、防災用の特殊なビニル袋にお米と少量の水を入れて炊きます。これが不思議とちょうど良い堅さのご飯ができあがっていました。子どもたちはカレーをかけたり牛丼にしたりし、とてもうれしそうに食べていました。
夜は体育館に寝ます。そこで、段ボールを使って寝床作りをしました。段ボールを床に敷くだけでなく、壁を作ったり屋根を作ったりしている子たちもいました。果たしてぐっすりと眠ることができるでしょうか!?
実際の災害では停電になることも考えられます。そこで、ペットボトルを使っての灯籠作りを行いました。カッターやはさみで適度な大きさにカットすると、子ども達はカラーペンで思い思いに色を付け、かわいらしい灯籠に仕上げていました。
消防第5分団の方々は、ロープワークのブースを開いてくれました。実際に災害が起きた時には、様々な場面でロープを結ぶことがあります。この日はいくつかある結び方の中から、「もやい結び」という結び方を教えてもらいました。「もやい結び」は幅広い用途に用いられる結び方ですので、ぜひ日常生活の中でも使ってみてほしいと思います。
三島消防署の方が来て、火災が起きた際の煙を体験するコーナー(スモークハウス)を設置してくださいました。子ども達はこの体験を通して、ハンカチやタオルで鼻と口をふさぐことの大切さを実感したようでした。
おやじの会のブースでは、「のこぎり」や「なた」を使っての薪作り体験をしました。生まれて初めて「のこぎり」や「なた」を使うという子も多くいましたが、ボランティアの中学生が優しく指導してくれたおかげで、みんなとても上手に薪作りをすることができました。
災害時に使われる自衛隊の給水車が佐野小のグランドにやってきました。そして実際に給水車からポリタンクやペットボトルに水を入れる体験をしました。また自衛隊の隊員の方から、災害時の水に関する話や、今年起きた熊本の震災の話など、貴重な話をたくさん聞かせてもらいました。
今年で4回目となる「PTA防災キャンプ」が始まりました。年々参加者が増え、今年は全校児童の3分の1にあたる100名もの参加がありました。開所式では、PTA会長をはじめ、おやじの会会長や見晴台自治会長などから励ましの言葉をいただきました。暑い中ですが、貴重な体験ができるまたとない機会ですので、みんなで力を合わせて頑張ってほしいと思います。