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▼ 2016/11/03(木) 親子座禅の会 2
本堂の内部や周辺を気持ちよく整備し終え、いよいよ次の“修行”の「座禅」に挑戦します。
最初に、経文が印刷されたプリントを手に、みんなでお経を唱えます。木魚の音に合わせてお経を唱えるなんて、子どもたちにはめったに無いことでしょう。お寺の御本尊を前に、「これから座禅を組ませていただきます。」というご挨拶として、みんな神妙な表情で唱えていました。
次に、お坊さんから、「座禅」を行う際の、足の組み方と手の組み方、視線や姿勢、呼吸の仕方、さらには警策(きょうさく;修行者の肩ないし背中を打つための棒)の受け方まで教えていただきました。足の組み方には、両足を組む「結跏趺坐(けっかふざ)」と、片足だけを組む「半跏趺坐(はんかふざ)」の二通りがありますが、今回は、各自が出来る組み方で行いました。
第一回戦は10分間、第二回戦は20分間程度……それでもなかなか大変なものです。心を“無”にしようと試みても、“無”ということ自体が分からないという感じです。足や背中が痛くなり、それが気になってきます。他の人のちょっとした動きを視線の隅で気にしてしまったり、木々の間から聞こえてくる鳥のさえずりに心を動かしたり……。
これを毎日何時間も行っているお坊さんたちの、並外れたすごさを、改めて実感させられました。
でも、<せっかくの体験なので「警策」を受けておこう>という前向きな姿勢の子どもや親御さんが多く、ぴーんと張り詰めた本堂に、「タターンッ! タターンッ!」という乾いた音が何度も響き渡っていました。
めったにできない“非日常的”な体験……ちょっぴりですが、何か新しい自分に触れられたような気がします。参加した子どもたちも親御さんも、すっきりした表情で、お寺を後にしました。
素晴らしい機会を与えてくださった「龍澤寺」さんに、心より感謝申し上げます。