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▼ 2016/09/20(火) 社会科の公開授業 2
与えられたグラフに、子どもたちは飛びつきました。4種類のグラフを元に、“謎解き”に挑戦するかのような前向きな姿勢を見せました。
実は、「全国学力・学習状況調査」で、例年子どもたちにつまずきが見られるのが、このグラフや表の読み取りなのです。国語の問題の中で、文章と共にいくつかのグラフや表が与えられ、そこから読み取ったことを文章と関連づけていく力が、全国的に見ても弱いのです。
グループの仲間同士で、頭をすりつけ合うようにしてグラフをのぞき込み、日本における「食生活の変化」と「食料生産への影響」についての関連を、根拠を元に解き明かそうとしています。
子どもたちは、パンの原材料である小麦、また、乳製品、肉類、果物等の自給率が年々減少し、逆にそれらの輸入量が増加していることに気づきました。中には、農業・林業・水産業に携わる人口が減ってきたことや、他や畑の面積の減少等に気づけた子も、ちらほらといたようです。
やはり、グラフの読み取りはなかなか難しいようです。でも、だからこそ、授業者は、このような場を設けることを大切にしているのでしょう。“謎解き”を楽しみながら、子どもたちに力をつけさせようとしているのです。
グループでの発見を、黒板の前に集まったみんなの前で、順番に発表していきます。聴いている子どもたちは、一生懸命メモをとっています。
そして、授業者は、一人ひとりに、この発表を受けてつかんだことを、自分の言葉でまとめさせました。その際に、「自分の言葉でまとめるのが難しい人は、これを持っていって。」……と、今日の授業をまとめるためのヒントカードを用意していました。
それを持っていった子、持っていかなかった子―きっと、どの子も、今日の学習をしっかりまとめられたことと思います。
▼ 2016/09/20(火) 社会科の公開授業 1
2時間目、5年1組での社会科の授業が公開されました。『わたしたちの生活と食料生産』という単元の仕上げの段階で、“これからの食料生産”について考えていく学習内容でした。
授業の最初に電子黒板に映し出されたのは、2種類の「朝食」―<和食>と<洋食>の写真です。授業者はそれを提示して、40年前と現在の「朝食」にどのような違いがあるかを投げ掛けました。
写真に食いついた子どもたちからは、「主食がご飯からパンに替わってきた」ことや「魚より肉を食べることが多くなってきた」こと、「しゃれたデザート(果物)が添えられている」ことや「和食から洋食に移り変わってきた」ことなどが、次々と挙げられます。
そして、それを受けた授業者は、「こうした食生活の変化は、日本の食料生産にどのような影響を与えているか」を、グループで予想を立てさせる場を持ちました。
すると、ほとんどどのグループでも、「洋食に使う食材の、外国からの輸入が増えたのでは……」という予想を立てました。
そこで、授業者が、その予想が本当に正しいかどうか、しっかりした根拠をもとに考えさせようと、各グループに与えたのが、様々なグラフが示された2枚のプリントでした。
「食料品別の輸入量の変化」・「主な食料の品別自給率の推移」・「産業別の人口の割合の変化」・「土地利用の変化」―さあ、子どもたちは、この4つのグラフから、何をつかみ取ることでしょう。